- 悪口はハラスメント行為になるの?
- 悪口を聞かされて困っている…、何か対策はない?
当記事では、こんな疑問に答えています。
悪口を言う方は気分が晴れるかもしれませんが、聞かされる方からすれば迷惑でしかないですよね。
僕も上司から日常的に悪口を聞かされて、精神的に参ってしまった経験があります。
その時に実践していた、ストレスを軽減する方法を紹介しているので、悪口を聞かされて困っている方は参考にしてみてください。
悪口を言う人間の性格は直ることはありません。
そのような人と働くことの危険性も解説しているので、職場の人間関係に悩んでいる方にとって役立つ内容になっています。
もくじ
悪口を聞かされるのはハラスメント被害になる

職場の人から悪口を聞かされるのは、職場内での優位性を利用し、業務の適正な範囲を超えた精神的な攻撃を受けることになるためパワハラ被害となります。
厚生労働省が公表しているモデル就業規則では、以下のように規定されています。
(職場のパワーハラスメントの禁止)
第12条 職務上の地位や人間関係などの職場内の優越的な関係を背景とした、業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動により、他の労働者の就業環境を害するようなことをしてはならない。
引用元:厚生労働省ホームページ モデル就業規則(令和3年4月)
モデル就業規則では、「他の労働者の就業環境を害してはいけない」と記載されていますよね。
悪口を聞かされることで気分が悪くなることから、就業環境を害することにあたります。
したがって、悪口の対象者だけでなく、悪口を聞かされる人にも適用されるので、パワハラとなります。
悪口はハラスメントとして訴えられる可能性も

大勢の人の前で悪口を言ったり、SNS等で書き込みをすれば、「名誉棄損罪」や「侮辱罪」となる可能性があります。
1対1での悪口の場合は、「公然性」がないため上記の罪にはなりませんが、精神的な苦痛を受ければパワハラ被害として慰謝料を請求される対象となるでしょう。
平然と悪口を言う人は、相手に不快感を与えていると感じず、自分の事しか考えていないものです。
自分のしていることが罪になったり訴えられる行為とは思わず、たかが悪口程度にしか感じていないのでタチが悪いですね。
【体験談】悪口を延々と聞かされた時の状況

僕は上司から、日常的に職場の同僚の悪口を聞かされていました。
誰にでも悪口を言っているので、職場の人全員が被害に遭っていたでしょう。
触れてほしくないプライベートなことを暴露したり、ダメ出しをするだけでなく、人格否定をするなど聞くに堪えない内容ばかりでした。
酷い時には、仕事の手を止められて半日延々と悪口を聞かされたこともあります。
聞きたくもない悪口を毎日聞かされ、同僚は全員疲れてしまい、職場内の雰囲気も最悪でした。
上司と顔を合わせるのも嫌になり、会社に近づくと動悸がしたり、日常でも精神的に不安定になるほどです。
結局、これ以上上司と働くことができないと判断し、退職という選択をとりました。
悪口を聞かされるハラスメント被害への対策
ここでは、僕が実践していた悪口を聞かされた時の対策を紹介しています。
少しでもストレスを溜めないための方法なので、悪口に苦しんでいる方は参考にしてみてください。
決められたことしか話さない

まともに受け答えすれば会話が長引いてしまうので、
- はい
- そうですね
- そうなんですか
- すごいですね
- わかりました
といったように、決められた言葉しか話さないようにしていました。
相手もつまらないと感じたのか、早々に会話を切り上げて他の人に話しかけに行くため、長い会話に付き合わされることは少なくなります。
決まった返事しか返さないと、相手の会話が耳に入ってこなくなるので、ストレスは溜まりにくくなるものです。
プライベートなことは話さない
プライベートな話は悪口を言う人にとって格好の餌なので、話さないようにしましょう。
秒速で暴露される可能性があるだけでなく、ダメ出しまでされるため気分は最悪です。
どんなに突っ込まれても、とりとめのない話だったり、嘘をついて回避することが重要です。
「何で話したの?」と相手を責めたところで、
「そんな重要なことを話すあなたが悪い」
と、逆切れをかましてくるため、余計にストレスが溜まってしまいます。
なるべく近寄らない

災いの元には近寄らないことがいちばんです。
相手は話しやすい人に悪口を言いたがるため、近くにいれば餌食となってしまいます。
とはいえ、悪口を言う人間に限ってむこうから近寄ってくるので困ったものです。そんな時は、
- 今仕事が立て込んでるので
- 急用があるので
と言って、相手から離れるようにしましょう。
相手の目を見ない
相手の目を見て会話をすることで、ちゃんと話を聞いてくれてると相手は感じるものです。
何気ない会話であれば効果的なのですが、悪口となると話は別です。
話を聞いてくれてると調子にのってくるため、会話が長引いてしまうでしょう。
悪口が始まった瞬間に相手の顔から視線をはずしましょう。
そうすることで、相手は興味を失って会話を早々に切り上げます。
相手の顔から視線を逸らすことで、会話が耳に入ってこなくなるのでストレスの軽減にも役立つでしょう。
悪口が蔓延している職場で働くのは危険

中には、職場中で悪口が蔓延しており、上司・同僚・部下問わず至るところで文句を口にしている職場があります。
悪口や陰口といったネガティブな発言は、周囲の人間だけでなく、自分自身の気分も落ち込ませるだけです。
仕事に対するモチベーションが上がらなくなったり、職場の人間への不信感も強まるでしょう。
そのような環境で働いても、十分なパフォーマンスを発揮することはできません。
最悪の場合、精神的に参ってしまい働く事さえ困難となる場合があります。
悪口が蔓延しているような職場は、自分にとってマイナスにしかならないので、早めに見切りをつけることを強く勧めます。
ストレスなく退職をするためには

- 退職を申し入れると何をされるか分からない
- 退職を申し入れたら脅しや強い引き留めにあった
- 会社に行くのがツライ
- 退職の際に未払い賃金や有給休暇の交渉をしたい
中には、上記のような悩みを抱えている方もいることでしょう。
ストレスの溜まっている状態で退職を切り出すのは、神経が擦り減るもの。
また、有給休暇や未払い賃金の取得をしたくても、理不尽に断られるケースは非常に多いです。
そこで、会社に退職の申し入れをしたくても出来ないと悩んでいる方は「退職代行サービス」の利用を勧めます。
退職代行サービスを利用することのメリットとして以下が挙げられます。
- 会社に顔を出さずに退職することができる
- 会社とのやり取りが不要
- 離職票などの必要な書類の発行依頼が可能
- 未払い賃金や有給休暇の交渉が可能(※退職代行による)
退職に関する法律の知識も持ち合わせているため、合法的に退職に結び付けられるのが最大の強みですね。
ただし、退職代行の中には悪質な業者がおり、退職ができないといったトラブルにつながりかねないので、利用する前に最低限の知識を身につけることでトラブルを回避することができるでしょう。
☟の記事では、退職代行に関するポイントや疑問を解説しているので、退職代行を利用する前に一読することを勧めます。

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まとめ
悪口を聞かされるのは、職場内での優位性を利用し、業務の適正な範囲を超えた精神的な攻撃を受けることになるためパワハラ被害となります。
悪口の対象者だけでなく、悪口を聞かされる人にも適用される点に注目しましょう。
悪口を聞かされることへの対策として、
- 決められたことしか話さない
- プライベートなことは話さない
- 相手の目を見ない
- なるべく近寄らない
上記のことを実践してみてください。
また、悪口が蔓延しているような職場は、精神的に病んでしまう可能性があるため早めに見切りをつけることを強く勧めます。
相手は悪びれもなく悪口を言ってくるものです。
こちらが不愉快であると認識していないので、相手をしないように行動することが重要です。