この記事では、会社に行きたくないと感じた場合には休んでもいい理由を紹介しています。
- 仕事の関係で休みづらいけど休んでも大丈夫?
- 休む時には会社になんて言えばいいの?
- 何で休んでいいの?
こんな疑問に答えています。ただ会社に行きたくないから、という理由で休みたいという方にはこの記事は参考になりません。
会社に行こうとすると体調が悪くなる、精神的に不安定になるという方に向けた記事になっているので、そういった方の悩みを解決する記事になっています。
もくじ
仕事に行きたくないと感じる理由

会社に行きたくないと思うのは誰もが通る道。ですが、理由は人それぞれです。
ここでは、会社に行きたくないと感じる主な理由を紹介していきます。
人間関係
パワハラを受けている、いじめを受けている、職場の人間と衝突してしまう、いろんな人が集まっているからこそ人間関係の問題は起こりやすいものです。
パワハラやいじめは、頭のおかしい人間がストレス発散のために人を追い込みます。こっちは関わる気が全くなくても向こうから絡んでくるのでタチが悪いです。
職場の人間との衝突は、真剣に仕事に取り組んでいるために起こるものです。自分では悪い癖と分かっていても、間違いを正したいために意見してしまうもの。
衝突した後には「またやってしまった」「どうしていつもこうなるんだろう」と、自己嫌悪に陥ってしまいます。
こうした人間関係の問題が積もってくると、嫌な相手に会いたくない、職場の人間に白い目で見られるかも、と感じて会社へ行きたくなくなってきます。
仕事に対する悩み
同じ間違いを何度もしてしまう、大きなミスをして同僚に迷惑をかけてしまった。
誰もが好きでミスを犯すわけではありませんし、ミスをしない人はいません。
そうとわかっていても、誰かに迷惑をかけていると引け目を感じてしまい、会社の人間と顔を合わせるのが辛くなってしまいます。
同じミスをすれば「自分はこの仕事に向いていないんじゃないか」と感じてしまい、仕事をすること自体が怖くなっていくものです。
単純に仕事が嫌
会社の雰囲気になじめない、今の仕事が自分には合うわない。
単純に今の仕事が嫌で、会社に行きたくなくなってしまうケースですね。
仕事が嫌なので集中して業務に当たることができず、ミスをして怒られてしまうと益々やる気がなくなっていきます。
「他の仕事にすればよかった」「他の会社が羨ましい」という思いが強くなっていき、自分のしている仕事が嫌になっていきます。
会社に行きたくない時には無理せず休む

会社の行こうと思っただけで以下の症状が現れる場合には、無理せず会社を休みましょう。
- 涙が止まらない
- 焦燥感や不安を感じる
- 集中できない
- 頭痛・めまい・吐き気・動悸
- 体が動いてくれない
自律神経の乱れやうつ病の可能性があるため、受診することを勧めます。
精神的な病は、症状が現れてから気付くことが多いため、発見が遅くなる傾向があります。
すでに症状が現れている証拠なので、無理して出社をしても悪化するだけです。十分な休養をとりましょう。
仕事が休めない場合には?
- 他の人は頑張っているのに自分だけ休むわけにはいかない
- 他の人に迷惑がかかるから休めない
- 部下をまとめなくてはいけないので休めない
結論から言えば、何とかなるので気に病む必要はありません。
会社の同僚だって体調を悪くすれば休みます。そんな時は「ゆっくり休んでね」と声を掛けますよね。
仕事に関しても、一人休んだ程度で回らなくなることはありません。意外と、普段と変わらず仕事をしているものです。
上司がいなければ、部下は自分たちで何とかしなくてはいけないので、自発的に行動します。部下が成長するには絶好のチャンスなわけですね。
このように、会社は誰かが休んだとしても何とか回るものです。同様に、会社の同僚が休んだ場合にはフォローをすればいいだけの話です。
会社に休むなと言われても気にしない

とはいったものの、会社によっては「そんなことで休むな!」と、ブラックな事を言ってくる会社もあるでしょう。
ですが、気にする必要はありません。会社には労働者の安全と健康を確保しなければいけない義務があります。
労働契約法
第五条 使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。
引用:厚生労働省ホームページ 労働契約法
「労働者の生命、身体等の安全」の中には、精神の安全も含まれています。仕事が原因で体に変調をきたすほど参っている状態は健康とは言えませんよね。
ですので、安全配慮ができない会社側に問題があることを認識しておきましょう。
有給休暇を有効活用する
有給休暇は、一定期間働いた労働者に対して、心身の疲労や生活を保障するために与えられる休暇のことです。
基本的に、企業は有給休暇の申し出を断ることができません。ただし、企業側には「時季変更権」という権利があることを忘れないようにしましょう。
事業の正常な運営を妨げる場合においては、別の日の取得を指示することのできる権利です。
具体的には、繁忙期や重要な仕事がこれに当たります。
正当な理由がない場合には、有給休暇の取得は拒否できないわけですね。
そもそも、心身をリフレッシュさせるために付与される労働者の正当な権利です。会社を休む際には、有給休暇をうまく利用しましょう!
有給休暇がない場合には?
有給休暇を使い切ってしまった・・・。そんな場合でも、休暇をとっても全然OKです!
ただし、有給休暇ではないので、休んだ分の日給が引かれることは認識しておきましょう。
項目の冒頭でも解説しましたが、労働者の安全や健康に配慮する義務は会社にあります。ですので、体に変調をきたしている場合には病気療養をしても問題ないのです。
ただし、仕事が原因による病気だということを会社側に認めてもらう必要はあります。こちらの一方的な申告だけでは、会社側だって納得はしないですからね。
病院で受診した際には診断書をもらうようにしてください。診断書があれば通院したという証明をすることができます。
パワハラやセクハラが理由で病気になったのであれば、労災申請することも可能です。
また、会社の社会保険に加入していれば、入院など仕事ができないほど長期の療養が必要な場合、「傷病手当」を受け取ることができる制度があるので、併せて覚えておくと役立つでしょう。
会社を休む際には何て言えばいい?

はじめに、会社に休む旨を連絡する際には、朝の時点で連絡しましょう。「体調が優れないので、病院に行くため今日は休みます」と伝えればOKです。
有給休暇に理由は必要ないので「私用」でも構わないのですが、あくまでも急な休みなので「通院のため」としておけば、会社側も納得しやすいのでオススメです。
有給休暇でない場合でも「通院のため」と言えば、問題ないでしょう。
嘘をついて「冠婚葬祭」や「役所への手続き」としても意味はないので、止めておくことを勧めます。
「体調管理がなっていない!」と言われても気にしないようにしてください。そういう人間に限って自分に何かあった際にはガッツリ通院するものです。
会社を休む際の注意点

会社に行きたくなくて欠勤する際には、注意すべき点が3つあります。不用意な行動は自分の首を絞めることになるので注意してくださいね!
無断欠勤はしない
会社員としてやってはいけないことですよね。どんなに嫌な会社であっても、欠勤する以上は連絡をしましょう。
会社や同僚に迷惑がかかるだけでなく、信用も失ってしまいます。
最悪の場合には解雇される可能性もあるため、無断欠勤は絶対に止めましょう。
外出は控える
体調不良になるほど会社に行きたくないのですから、外出する元気はないと思いますが、不要な外出は避けるようにしましょう。
半日寝てたら元気になった!と、どこかへ遊びに行き、何かの拍子で会社の同僚と鉢合わせをしてしまった日には目も当てられません。
本当に体調不良だったのに、ズル休みをしていたと噂が立つ可能性があります。
せっかくの休暇なので、通院以外での不用意な外出は避けて、自宅でゆっくり過ごしましょう。
SNSを控える
いつ、どこで、誰が見ているかわからないのがSNSです。
「ウェ~イ、会社休んじゃった♪」などと書きこんで、会社の誰かの目に留まってしまったら、いらぬトラブルに発展する可能性があります。
SNSをチェックする分には構わないのですが、投稿は控えた方がよさそうですね。
会社を休みたいほど行きたくない場合には転職を

転職を考える前にすべきこと
転職を考えるのは簡単ですが、その前に原因の解決を図ることも重要です。
人間関係やパワハラといった問題がある場合には、会社や上司に相談して配置換えや異動を申し込むことで状況が改善するかもしれません。
仕事に関する問題も同様で、相談をして配置換えを願い出てみましょう。
それでも状況が改善されない場合には、転職を視野に入れてみてください。
状況が改善されない場合には転職を考えよう
そもそも今の仕事が嫌だという人は、転職を考えるべきです。集中力がない状態で仕事をしてもスキルアップが見込めないですし、仕事の内容によっては大きな事故につながります。
自分一人がけがをするならまだしも、他人にけがをさせてしまったら取り返しがつきません。
また、状況が改善されない場合には、そもそもの原因を取り除くことができないので、休養したところで再発する可能性が非常に高いです。
体を壊してしまってからでは手遅れなので、今の仕事に耐えられないと感じたら、転職を考えてみて下さい。
まとめ
会社へ行こうと考えただけで以下の症状が出る場合には、無理をせず会社を休みましょう。
- 涙が止まらない
- 焦燥感や不安を感じる
- 集中できない
- 頭痛・めまい・吐き気・動悸
- 体が動いてくれない
労働者の健康と安全を確保することは会社の義務です。どうしても休ませてくれないような会社の場合には、会社を変えることを勧めます。
会社を休む際には、無断欠勤や不用意な外出は控えて、自宅でゆっくり休みましょう。
有給休暇といった制度をうまく活用して、適度に休みながら業務に当たるようにしましょう。体を壊してから後悔しても手遅れですからね。