天井クレーン(5t未満)

天井クレーンの振れ止めのコツとは?吊り荷が振れる原理も併せて紹介

「運転に慣れていない時にはマジ焦る」

ということで、この記事では倉庫で使用する天井クレーンの振れ止めのコツと、吊り荷が振れる原理について解説していきます。

  • 何でクレーンって振れるの?
  • クレーンの振れ止めのコツが知りたい!

という方に向け、

  • クレーンが振れてしまう理由
  • よくある3つの状況での振れ止めのコツ

を紹介しているので、振れ止めが上手くいかないという悩みを解決できる内容になっています。

アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/

倉庫のクレーンが振れる原理

移動式クレーンやジブクレーンのような野外で使用するものだと、風の影響で吊り荷が振れることがあります。

倉庫で使用する様な天井クレーンでは風の影響を受けないので、吊り荷が振れるのはクレーンの動きや吊り荷の状態によるものです。

では、どういった状況で吊り荷が振れるのか解説していきますね!

用意できるのであれば、振り子を使って試してみると分かりやすいです。

クレーンは手、吊り荷は重りに置き換えて見てみましょう!

重心位置がずれている

クレーン本体の位置が吊り荷の中心にきている場合には、下に向く力(重力)しか働いていません。

下に向く力しか働いていないため、吊り上げても振れることはないのです。

一方、クレーン本体が吊り荷の中心からずれている場合、吊り荷はクレーン本体に寄ろうとするため、下に向く力だけでなく、ずれている向きに対しても力が働きます。

吊り荷との重心位置がずれていることで振れてしまうのはこのためですね。

クレーンの動き始め

クレーンが動くことで、吊り荷には「慣性の力」が働きます。

慣性力って何?

加速する向きとは逆方向に働く「見かけの力」のことをいいます。

バスや電車が動き始めると後ろ向きに、止まると前向きに力が働いているように感じるのが慣性力です。

クレーンが動き始めると、加速する向きとは逆の力が働くので、吊り荷は後ろに引っ張られているように見えます。

逆に、クレーンが止まろうとすると、吊り荷は前に行こうとする力が働くため振れてしまうわけですね。

下の図の青い矢印は「加速する力」、赤い矢印は「慣性力」を表しています。

クレーンの振れが止まる原理を知る

クレーンの振れを止めるには、クレーン本体を吊り荷の重心位置に合わせることで止めることができます。

前の項目の『重心位置がずれている』で解説したのと同じ状況ですね。

吊り荷が振れて動いているのならば、吊り荷と同じ向きに合わせてクレーン本体を動かす必要があります。

といっても、理屈はわかっているけど実際にどうやったらいいのかわからないですよね。次の項目で振れ止めのコツを紹介します!

クレーンの振れを止める

吊り荷がどの位置にある時にクレーン本体を動かせばいいのか解説していきます。一つ例を出しましょう。

このような場合には、

青く塗ってある所に吊り荷がきたらクレーンを動かします。ここでのポイントは、

  • 中心から少し離れた位置に吊り荷がきたら動かし始める
  • 中心に吊り荷が来る前には動かさない

です。「どうして?」と感じてしまいますよね。

上記のポイント以外で動かし始めると、慣性の力で振れがさらに大きくなってしまうからです。

落ち着いて、上記のポイントでクレーン本体を動かし始めれば、吊り荷の振れを抑えることができます。こんな感じですね。

円を描くような振れを止める

「何か知らんけど吊り荷が円を描くように振れている・・・。ヤバい、どうしよう。」

なんてことはありませんか?安心してください、円を描いているように吊り荷が振れている場合には、『円』ではなく『縦と横の振れ』で考えましょう。

一度に振れを止める必要はありません。落ち着いて、一方向ずつ振れを止めていけば、振れは止まります。

はじめに横の振れを止めれば、自然と縦だけの振れになります。後は、縦の振れを止めれば円を描いた振れは止まるわけですね。

前の項目で解説した振れ止めを、2回行う形になります。

ちなみに、この方法は吊り荷が斜めに振れても活用できるので試してみてください!

回転している吊り荷を止める

ゴンッ! 「やべっ ぶつけちゃった・・・。なんか回転してるし。」

誤って障害物にぶつけてしまった場合、吊り荷が回転してしまうことがあります。

「振れてるわけじゃないのに、どうやって止めたらいいんだろう?」

と疑問に思いますよね。回転している吊り荷を止める方法は2つあります。

地面に置く

地面に置いてしまえば回転は止まります。

「なんだ簡単じゃん。」

と思うかもしれませんが、長尺物の場合にはスペースが必要になるため、思うように置けないものです。

また、勢いよく地面に降ろしてしまうと、吊り荷が破損したり傷をつけてしまう可能性があります。

周囲の状況を確認したうえで、ゆっくり地面に降ろすようにしましょう。

障害物を利用する

障害物に当たって回転したのであれば、逆の方向にもう一度当てることで回転を抑えることができます。

ですが、この方法は運転に慣れていない方にはオススメしません。

  • 吊り荷の種類や状態によってがバラける(花が開く)可能性がある
  • 回転のスピードによって吊り荷を当てるポイントが異なる

と、運転技術が必要になってくるため、必ず運転に慣れている人と行うようにしましょう。

クレーンの横行・走行で止める方法もあるのですが、上記の方法以上に運転技術が必要になるので、ここでは紹介しません。

まとめ

吊り荷が大きく振れてしまうと焦ってしまいますが、焦って操作をしてしまうとドツボにハマって事態が悪化してしまうものです。

落ち着いて、確実に振れを止めることが、振れ止めのコツになります。

一度で完全に振れを止める必要はありません。少しずつ振れを小さくしていきましょう。

また、円や楕円を描くように振れてしまった場合、2方向同時に振れを止めようとすると混乱してしまいます。

吊り荷は「縦と横にしか振れない」と考えるようにし、1方向ずつ振れ止めを行うと確実に止めることができます。

もう一度言いますが、吊り荷が振れた際には、落ち着いて振れている方向を確認したうえで、1方向ずつ振れ止めを行うことが重要です。

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