- どういう言葉がパワハラになるのか知りたい
- 部下と接するにあたっての注意点が知りたい
当記事では、こんな疑問に答えています。
上司として部下と接するにあたり、どんな言葉がパワハラになるのか気になるところですよね。
ましてや、パワハラに対する認識が広まってきた現在だからこそ、気を付けたいと思うものです。
どのような言葉がパワハラになり得るのか紹介しているので、参考にしてください。
また、言葉だけでなく、部下と接するうえでの注意点についても取り上げているので、部下の育成に役立つ内容になっています。
もくじ
上司が言ってはいけないパワハラになる言葉8種類

人の特徴をバカにする言葉
「デブ」「面白い顔してんな」など、相手の特徴を挙げ連ねる言葉は時にパワハラとなります。
周囲を盛り上げようとか、会話のキッカケをつくろうと考えるのはいいですが、相手にとってはコンプレックかもしれませんよね。
何気ない一言で相手を傷つけてしまう可能性があるため、相手の特徴を会話に盛り込むのは止めておきましょう。
また、聞かされている周囲の人もいい気持ではないことを認識しておきましょう。
相手の家族を巻き込む言葉
「お前の親がだらしないからだ」
「どんな育て方したらこんなになるんだ」
家族を引き合いに出すのはお門違いです。
自分の家族を侮辱されたら嫌ですよね。
本人に落ち度があるのなら、間違っている点を指摘したうえで注意するべきです。
本人の人格を否定する言葉

「死ねよ」
「何で会社にいるの?」
人格を否定されるようなことを言われれば、本人は落ち込むだけでなく、仕事に対するモチベーションが下がるでしょう。
結果、作業効率が落ちてしまいます。
部下を上手く使ってこそ有能な上司です。
わざわざ相手のやる気をそぐような行動は、上司として無能といえるでしょう。
理不尽な命令
教わったことを守っている部下に対して、
「何でそんなことしてんだ!」
と怒ったり、到底無理な仕事を押し付けたうえで、達成できなければ叱るといった行為は、部下の反感を招くだけです。
部下は上司の指示に従って動くもの。
その上司からの指示が、その時の気分によってコロコロ変わっては、部下はなにを信じていいのかわからなくなります。
教える立場である以上、自分の発言には責任をもちましょう。
また、到底達成できない仕事を押し付けるのは、仕事を上手く回せない上司の落ち度です。
仕事を頼むなら、フォローできる体制を用意しておくのが上司の仕事ではないでしょうか。
仕事に対する文句
「使えねぇな」
「何でそんなこともできないの?」
能力は人それぞれです。
自分の思い通りに動いてくれないからといって、文句を言うのは間違っています。
仕事が遅いのであれば、どうすれば人並みにできるか一緒に考えるのが上司の役目です。
また、ある仕事では遅いかもしれませんが、他の仕事では人並みにこなせるかもしれません。
部下の長所を見つけて、上手く誘導してあげるのが有能な上司です。
文句ばかり言っても部下は成長しません。
突き放す言い方

「それ前にも言わなかったっけ?」
「オレは知らねぇ」
せっかく頼ってきた部下を突き放せば、部下は上司に対して不信感を抱くでしょう。
分からないから聞いているので、質問をされたら答えてあげればいいだけですよね。
部下を教育するのも上司の役目です。
突き放すのではなく、ちゃんと教育してあげましょう。
脅し文句
「ぶっとばすぞ」
「オレに逆らったらどうなるかわかってんだろうな」
脅迫です。犯罪です。。人としてアウトです。。。
理由はどうであれ、犯罪はいけないことですよね。
脅したところで何の意味もありません。
部下は委縮してしまい、二度と信用することはないでしょう。
たった一言で人間関係を破壊してしまうので、絶対に言ってはいけない言葉です。
他人の陰口
「あいつあんなことしてたんだぜ」
「あいつのこと無視しろよ」
直接傷つけていないから問題ないと感じるかもしれませんが、陰口を聞かされる方はいい気分ではありません。
職場をいい方向に導かなければいけない立場の人が、職場の雰囲気を壊すようなことをするのは間違っています。
また、他人の陰口を言ったところで、何のメリットもありません。
そんな暇があるなら、生産性を上げるべきではないでしょうか。
言葉だけでなく態度によってパワハラになることも

パワハラになり得る言葉を言わなければ問題ないわけではありません。
- 舌打ち
- 机に物を強くたたきつける
- 胸倉を掴む
- 無視
- 詰め寄る
これらの行為も相手を追い詰める行為なので、立派にパワハラとなります。
言葉だけでなく行動でも人を傷つけていないか、自分の行動を見直してみるのも重要です。
特に、忙しくてイライラしている時は無意識に行動に出てしまうもの。
そういう時こそ、意識して相手を威圧しないよう注意してみてください。
言ってはいけない言葉を自分が言われたら

人を傷つける言葉を自分が言われたらどう感じるでしょう。
気分はよくないですよね。
それと同じ気持ちを部下は味わっています。
「過去に自分もされてきたから」なんてのは理由にならないですし、自分を傷つけてきた人間と同レベルということになります。
部下だから言い返してこないだろうと、何を言ってもいいわけではありません。
自分が同じことを言われた状況を考えてみるのも重要なことです。
上司という立場だからこそパワハラとなり得る言葉には気を付ける

上司は部下を育て、上手く導くのが仕事です。
逆に部下を追い込んで、仕事に対するモチベーションを下げたり、成長を止めてしまえば上司の責任となるでしょう。
どんな人でも一人居るだけで仕事の捗り方は違います。
また、人材も無制限に湧いてくるものではありません。
働いてくれる人がいることを有難いと感じれば、部下に対する態度も変わってくるでしょう。
反対に、ダメなら切り捨てればいいや程度の考えなら、いつまでたっても部下から信頼を勝ち取ることはできません。
まとめ
上司が言ってはいけない言葉をまとめると、
- 人の特徴をバカにする言葉
- 相手の家族を巻き込む言葉
- 本人の人格を否定する言葉
- 理不尽な命令
- 仕事に対する文句
- 突き放す言い方
- 脅し文句
- 他人の陰口
ですね。
自分ではそんなつもりがなくても、部下にとって傷つく言葉だったりするものです。
また、自分が言われて嫌だと感じれば、部下も同じように感じているものです。
パワハラは部下との信頼を壊すだけでなく、生産性を下げる行為なため、メリットは何一つありません。
上司の仕事は部下を育て、上手く導いてあげることです。
部下がいることを当然のように思うのではなく、貴重な人材として大切にしてあげましょう。