「パワープレイで揃えろ」
ということで、この記事では、フォークリフトでパレットを扱う際のコツについて取り上げています。
- どうやったらパレットをキレイに揃えられるんだろ?
- パレットに爪を挿すのが苦手・・・
という方に向けて、
- パレットをキレイに揃える3つコツ
- パレットを上手に扱うコツ
を紹介しているので、フォークリフトを使ったパレットの扱いに悩んでいる方の助けになる内容になっています。
「感覚で覚えろ」なんてモヤッとしたことは言わないので安心してくださいね!(笑)
アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/
もくじ
パレットの大きさを統一することがキレイに積むコツ

様々な大きさのパレットを取り扱っている場合、同じ大きさのパレットに分けて積むことがキレイに積むコツです。
幅の広いものや狭いものを一緒にしてしまうと、バランスが崩れやすいためキレイに揃えることができません。
多少面倒でも、同じ大きさのパレット同士で積み重ねるようにしましょう。パレットを返却する際の積み込みが楽になりますよ!
パレットに当て板が挟んである場合には、当て板は別にまとめておきましょう。せっかくキレイに積み重ねても、運搬の最中に当て板が滑ってパレットがずれてしまう可能性があります。
フォークリフトでパレットを揃えるコツ①【パワープレイ】
一撃でキレイに積み重ねることができればいいのですが、慣れないうちはうまくいかないものです。
とはいえ、仕事なので一つの作業に時間をとられるわけにはいきませんよね。パレットをキレイに重ねるために何度も操作し直すには時間の無駄になってしまいます。
そこで、積み重ねたパレットが曲がっていたら、人の力でずらしてやりましょう。キレイに、早くパレットを揃えることができます。
フォークリフトの乗り降りという手間はありますが、何度も操作し直すよりはよっぽど確実で早いですよ!
フォークリフトでパレットを揃えるコツ②【棚を利用する】
条件は限定されますが、倉庫内にある棚を利用してきれいにパレットを揃えることができます。やり方は簡単、何枚か積み重ねたパレットを棚に入れて、フォークリフトで押すだけです。

一度押し込んだら、パレットを90度回転させて再度押し込めば完成です!
四方に爪の差込口がないパレットの場合には、台木の上にパレットを乗せて、パレットを下からすくうと棚に入れることができます。
ただし、この方法には弱点があります。棚に「背もたれ」があるものじゃないと出来ません。
棚の背もたれと、フォークリフトのマストで挟み込むことでズレを直す方法なため、パレットを支える「柱」がないと出来ないのです。
また、この方法は棚に入れることのできるパレットでしか出来ないためご注意を。

フォークリフトでパレットを揃えるコツ③【壁を利用する】
倉庫の壁を利用してパレットを揃える方法があります。壁を傷つけないために当て板を用意しましょう!
やり方は簡単!!壁にパレットの山をくっつけます。くっつけたパレットの前に当て板を立てかけましょう。
そして、揃えたいパレットの山を壁に向かってフォークリフトで押し込みます。完成!!!

当て板を挟むことで、壁が傷つくのを防ぎます。パレットの間の当て板は、上から下まで均一に押し付けるためですね。
パレットの山を一つ挟むことで、フォークリフトの爪が倉庫の壁に当たるのを防ぐことができます。
壁さえあれば出来る方法なので、試してみてください!
フォークリフト同士で押し合うという方法もあるのですが、運転に慣れている人と作業しないと事故を起こす可能性があるので、会社の先輩と相談しながら行いましょう!
フォークリフトでパレットを重ねるコツ
リフトマンとして、パワープレイではなくフォークリフトの操作だけでキレイに積み重ねたいですよね。
まず、パレットを重ねる際には、正面からではなく回り込むように角度を付けて置きます。進入角度は浅くて構いません。
パレットを重ねるコツとして、パレットのどちらか片方の側面にポイントを絞ります。具体的には、回り込む際の、内側の側面にポイントを絞りましょう。

片側の面さえ合えば、パレットの大きさは同じなのでピッタリ合うわけですね。
また、トラックに荷物を積み込む際には、回り込むように進入しながら積み込むのが鉄則です。積み込みの練習にもなるという一石二鳥の方法なので、ぜひ試してみてください!
フォークリフトでパレットに爪を挿すコツ
「そもそもパレットに爪を挿すのが難しい・・・。」と悩んでいる方もいるでしょう。
よくある悩みとして、爪を水平にするのが難しいというのがあります。
初めから爪を水平にするのが難しい人は、爪を下げた状態で荷物まで近づき、荷物の手前で水平にしてみましょう。
目標になるものがあれば作業はやりやすいです。コツとしては、「気持ち爪が下がってるかな?」くらいがいいでしょう。
爪を上げ過ぎると荷物を傷つけてしまう可能性があるので、爪を挿しながら、少しずつ水平をとっていきましょう。
爪の扱いに慣れればパレットを自在に動かせる
ここでは、ちょっとしたテクニックを紹介します。少し運転に慣れてきたら試してみてください。まずはこんな状況です。

普通はこんな嫌がらせのような置き方はしませんが、荷物が邪魔でパレットをすくうことができませんよね。
そこで、フォークリフトの爪の片側をパレットの端っこに引っかけます。
そのまま、フォークリフトを旋回させれば、爪の差込口がフォークリフトの方を向くので挿すことができます。


このテクニックを応用すれば、どんな場所でもパレットを動かすことができるので活用してください。
ただし、1tを超えるような重量物がパレットに乗っている場合には、パレットが破損する可能性があるため、諦めて周りの荷物をよけてからパレットをすくうようにしましょう。
フォークリフトでパレットを高く積むコツ
山のようなパレット、いったいどうやって積んでいるのか気になりますよね。
パレットを高く積む際には、山をいくつかに分ける必要があります。
例えば、30段の山にしたいとしましょう。その場合、10段の山を3つ作ります。
そして、10段の山を10段の山に重ねて20段にし、最後に10段の山を20段の上に重ねて完成です!
パレットの積み過ぎに注意

パレットがしっかり安定していればいいのですが、大きさの違うパレットを山積みにしていると、バランスが悪いため崩れてしまう可能性があります。
無理やり20段・30段と積み上げるのではなく、バランスが悪いのであれば10段に抑えるといった対策をとりましょう。
また、地震や突風といった自然災害にも注意が必要です。パレットが崩れて周辺に被害を及ぼしたら
「自然災害だからうちは悪くない!」
ではすまされないので、パレットの管理はしっかりしておきましょう!
ちなみに、僕は竜巻の経験が一度だけあります。20kg以上あるパレットが会社の柵を越え、隣の畑にまで吹っ飛んでいったのにはドン引きです。
まとめ
パレットの積み重ねは、ベテランの人でも難しい作業です。何度もフォークリフトを操作して、感覚を掴むしかありません。
積み重ねの作業に時間がかかる場合には、人の力で揃えるか、壁や棚を利用してフォークリフトで押し込むといった方法で揃えると、時間の短縮になります。
また、爪の先をパレットに引っかけることでパレットの向きを変える方法は、どの場面にも使えるテクニックなので、覚えておくと役立ちます。
くれぐれも、無理な積み重ねや操作をして事故を起こさないよう、安全運転で作業してくださいね!

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