言い返してこないのをいいことに、暴言や暴力で委縮させて人を追い込むパワハラ。
どうしてこんな酷い事が平気でできるの?と疑問に思いますよね。
パワハラをする人は精神障害を抱えているケースが多く、善悪の認識や感情の感じ方が一般的な人と比べてズレています。
そのため、人を傷つけるなどの常軌を逸した行動をとるわけですね。
- パワハラをする人が患っている精神障害とは?
- 精神障害について詳しく知りたい
当記事ではこんな疑問に答えているので、パワハラをする人が抱える問題点を理解することができます。
あなたの周囲でパワハラをする人がいれば、どの精神障害にあてはまるかチェックしてみてください!
もくじ
パワハラは精神的な病気からくるもの

パワハラのように、常軌を逸した行動をするような人は精神的な障害を抱えているケースが多いです。
具体的にどのようなものなのか、代表的なものを2つ挙げてみましょう。
- サイコパス
- 自己愛性パーソナリティ障害
聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。
どちらもパーソナリティ障害として認識されており、特徴も似ています。
精神的な病気になる理由には、
- 子供の頃に虐待を受けた
- 間違いを指摘されず何をしても許される環境だった
- 両親が離婚をした
- 両親が善悪の認識に乏しかった
など、幼少期の家庭環境が大きく左右します。
物心ついた時には性格が捻じ曲がってしまい、加えて
- 学校でのいじめ
- 非行にはしる
- 職場内でパワハラに遭う
といった経験をすることで、さらに性格が歪んでしまうわけですね。
【精神の病気】サイコパスの特徴

サイコパスとは精神障害の一つであり、反社会性パーソナリティ障害と呼ばれることもあります。
- 良心や罪悪感の欠落
- 他社に共感できない
- 平気で嘘をつく
- 口が達者で表面上は魅力的
- 自分の感情や行動をコントロールできない
- プライドが高く自己中心的
上記の特徴をもち、暴力を振るいやすい傾向にあります。
自分の好奇心や欲求のままに人を傷つけ、そこに罪悪感や良心の呵責は感じません。
経営者や政治家などリーダー格の立場の人だけでなく、犯罪者にも多く見られますね。
似たようなもので、ソシオパスというのを目にした人もいるのではないでしょうか。
サイコパスは「先天的・遺伝的」なもので、ソシオパスは幼少時代の環境といった「後天的・非遺伝的」なものとされています。
【無自覚のパワハラ】自己愛性パーソナリティ障害の特徴

自分は特別で優れた人間である、そうでなければいけないと思い込む精神障害です。
ありのままの自分を愛することのできない、矛盾した考えをもっている特徴がありますね。
- 人より優れていると思い込む
- 自分の才能や成績を自慢し、称賛を求める
- 被害者意識が強い
- 他人を嫉妬し、激しく憎む
- 自分の思い通りにいかないと気が済まない
- 他人に共感できない
- 他人を利用しようとする
自分が正しいと思い込んでおり、そのため人を利用しても問題ないと認識しています。
自分の意見を否定されたり思い通りにいかないと、自分自身を否定されたと強い被害意識をもって逆恨みをするものです。
プライドが高く、簡単に傷つくことから、ちょっとしたことで激昂してトラブルを起こしてしまう傾向にあります。
自分は正しい事をしている、こんなことをさせる周りが悪いと、ハラスメント行為をしていることに罪悪感はありません。
パワハラをする人の病気は治るの?

残念ながら、精神的な病気を治すことは困難とされています。
本人に自覚がないため、そもそも治療を受ける考えを持ち合わせていないからです。
本人の意識の問題なので、自分がおかしいという認識がなければ矯正のしようがないですよね。
また、物心ついた時からの性格なので、歪んだ考え方が染み付いてしまっています。
人の性格を変えることはとても困難です。
治療を受けたからといって、改善するとは限りません。
パワハラをする人が職場にいた時の対処

有効な対処法は存在しないのが現実です。
こちら側がどんなに気を遣って接したとしても、相手の気分一つでパワハラをするため、対処のしようがないのです。
また、下手に反撃しようものなら、仕返しをされて状況が悪化する可能性が高いのでオススメできません。
パワハラを解決するには、その人から離れることが最善策になります。
耐え続けても被害がなくなることはありません。
職場から追い出すか、自分が職場から離れるかが唯一できる対処法になります。
まとめ
パワハラをする人は、サイコパスか自己愛性パーソナリティ障害といった精神障害を患っている可能性があります。
どちらも自分の事しか考えず、他人に共感することができないので、簡単に人を傷つけることができるのです。
多くの場合、本人は無自覚なので治すことは難しいとされています。
そのため、注意や指摘をされても同じことを繰り返すもの。
また、相手の気分によってパワハラをするため、こちらとしては対処のしようがありません。
パワハラ問題を解決するには、その人から離れることが最善の方法です。
耐え続けたところで被害はなくならないので、耐えられないと感じたら職場から離れるのも一つの手です。